口座が増えるほど、資産は見えなくなる──この矛盾を解く「UEX」という考え方

口座が増えるほど、資産は見えなくなる──この矛盾を解く「UEX」という考え方

ふと気づくと、自分が持っている口座の数が把握できなくなっていた。

国内の暗号資産取引所が2つ、海外CEXが3つ、DEXに接続しているウォレットが4つ。

さらに日本株用の証券口座、米国株用の証券口座、FX口座も加わる。

「自分の総資産っていくらだっけ?」という単純な問いに、即答できなくなっている。

これは決して珍しい話ではないでしょう。

2020年以降、暗号資産市場が急拡大し、DeFiブームやNFTの盛り上がりを経験しました。

エアドロップを狙ったチェーン分散も当たり前になり、資産があちこちに散らばっています。

資産が増えること自体は悪くありません。

問題は、資産が「見えなくなる」ことです。

どこにいくらあるのか、どの通貨にエクスポージャーを取っているのか把握できているでしょうか。

この記事では「資産の分散と不可視化」という構造的な問題を考えていきます。

そして、解決策として注目される「UEX (Universal Exchange) 」という概念も紹介します。

目次

なぜ口座は増え続けるのか

まず、なぜここまで口座が増えてしまうのかを整理してみましょう。

口座が増える理由は大きく3つあります。

取引所ごとの「得意分野」が違う

暗号資産の世界では、取引所ごとに強みが異なります。

ある取引所は現物の流動性が高く、別の取引所はデリバティブが充実しています。

特定のアルトコインを早く上場させる取引所もあれば、セキュリティに定評がある取引所もあります。

結果として「現物はA取引所、先物はB取引所、草コインはC取引所」という使い分けが自然発生します。

こうして気づけば、複数のCEXに口座を持つことになってしまいます。

チェーンごとにDEXが存在する

DeFiの世界では、チェーンごとに主要なDEXが異なります。

EthereumならUniswap、SolanaならRaydiumやJupiter、BSCならPancakeSwapが主流です。

エアドロップを狙うなら複数チェーンに資産を分散させる必要があります。

それぞれのチェーンで異なるウォレットやプロトコルを使うことになり、管理が煩雑になります。

暗号資産と伝統資産は別世界

さらに厄介なのは、暗号資産と伝統的な金融資産が完全に分断されていることです。

日本株は日本の証券会社、米国株は米国株に強い証券会社、FXはFX専業のブローカーを使います。

暗号資産とこれらを一元管理できるプラットフォームは、これまでほとんど存在しませんでした。

結果として、資産クラスごとに別々の口座を開設せざるを得ない状況が続いています。

「総資産が見えない」ことの本当のリスク

口座が分散すること自体は、リスク分散の観点からは悪くありません。

一つの取引所がハッキングされても、全資産を失わずに済みます。

しかし「分散」と「散逸」は違います。

意図的に分散させているのと、なんとなく散らばっているのでは意味がまったく異なります。

後者の場合、以下のようなリスクが生じます。

ポートフォリオ全体のバランスが見えない

「BTCに何%、ETHに何%、ステーブルコインに何%」という資産配分は投資の基本です。

しかし複数の取引所やウォレットに資産が散らばっていると、この計算すら面倒になります。

結果として「なんとなくBTCが多い気がする」という曖昧な状態で投資を続けることになります。

正確な資産配分がわからなければ、適切なリバランスもできません。

通貨エクスポージャーの把握が困難になる

暗号資産だけでなく、株式やFXも含めて考えると問題はさらに複雑になります。

自分が「どの通貨」にどれだけ依存しているか見えなくなるのです。

例えば、米国株を大量に持ちながらUSDTも大量に保有している場合を考えてみましょう。

実質的にドル建て資産に偏っており、円高に振れた途端に資産が目減りするリスクがあります。

こうしたリスクは、全体像が見えないと認識できません。

「塩漬け資産」が発生する

複数の取引所やウォレットに少額ずつ残っている資産は放置されがちです。

ガス代を払って移動させるほどの額でもなく、かといって無視するには惜しいでしょう。

こうした「塩漬け資産」が積み重なると、意外とまとまった金額になっていることがあります。

しかし、それに気づくのは大掃除をしたときか相場が大きく動いたときです。

CEXとDEXの役割を再整理する

ここで一度、CEX (中央集権型取引所) とDEX (分散型取引所) の役割を整理してみましょう。

それぞれの特徴を理解することで、UEXという新しい概念の位置づけが明確になります。

CEXの役割は暗号資産の「主戦場」

CEXは暗号資産取引の中心地です。

流動性が高く、板取引ができ、レバレッジをかけたデリバティブ取引も可能です。

法定通貨との交換もスムーズで、暗号資産に本格的に投資するなら欠かせない存在です。

一方でCEXはあくまで「暗号資産の取引所」であり、株式やFXを同じ口座で扱えるわけではありません。

暗号資産の世界では最強ですが、その外側には手が届きません。

DEXの役割はチェーン単位の「遊び場」

DEXは特定のブロックチェーン上で動く分散型取引所です。

KYCなしで使え、ウォレットを接続するだけで取引できる手軽さがあります。

新興トークンへの早期アクセスやエアドロップの獲得など、CEXにはない魅力も多いです。

ただしDEXはチェーンごとに分断されており、資産管理という観点では非常に煩雑です。

コントラクトのリスクやブリッジのハッキングリスクも常に意識する必要があります。

両者の限界は「暗号資産の外」が見えないこと

CEXもDEXも、暗号資産の世界では強力なツールです。

しかしどちらも「暗号資産の中」に閉じています。

株式、ゴールド、FXといった伝統的な資産クラスとの統合は想定されていません。

暗号資産と伝統資産を両方持っている投資家は、複数のプラットフォームを行き来するしかありませんでした。

「UEX」という新しい考え方

ここで登場するのがUEX (Universal Exchange) という概念です。

UEXとは、暗号資産だけでなく株式トークン、ゴールド、FXなど複数の資産クラスを1つの口座で扱える「万能型取引所」を指します。

従来のCEXが「暗号資産の集中取引所」であるのに対し、UEXは「多資産のメインフィールド」という位置づけです。

以下の表で、UEX・CEX・DEXの違いを比較してみましょう。

UEXはCEXやDEXを否定するものではありません。

CEXは暗号資産の主戦場として、DEXはチェーン単位の実験場として役割を持ち続けます。

UEXはその上位レイヤーとして「資産全体を見渡すメイン口座」という新しいポジションを担います。

なぜ今「UEX」が求められるのか

UEXという概念が注目される背景には、いくつかの時代の変化があります。

主な理由を3つ紹介しましょう。

TradeFi (伝統金融) とDeFiの融合

暗号資産市場が成熟するにつれ、伝統的な金融商品との境界線が曖昧になりつつあります。

ビットコインETFの承認、トークン化された株式や債券の登場、ステーブルコインを介した決済の普及。

こうした流れの中で「暗号資産しか扱えない取引所」では対応できない領域が増えています。

TradeFiとDeFiの融合は今後さらに加速するでしょう。

投資家の多様化

2020年以前の暗号資産投資家は、暗号資産に特化した「クリプトネイティブ」が中心でした。

しかし今は株式投資家やFXトレーダーなど、多様なバックグラウンドを持つ人々が参入しています。

こうした層にとって「暗号資産だけの口座」は使いづらいです。

普段から株やFXを触っている人ほど「全部まとめて見たい」というニーズが強いです。

資産管理ツールの限界

現状、複数の取引所やウォレットの残高を一元管理するには外部ツールを使う必要があります。

しかしAPI連携の設定は面倒で、リアルタイム性にも限界があります。

取引所自体が「多資産対応」になれば、そもそも外部ツールに頼る必要がなくなります。

これがUEXに対する期待の根底にある考え方です。

UEX時代の「メイン口座」をどこに置くか

ここまで読んで「じゃあ、どこをメイン口座にすればいいのか?」と思った人もいるでしょう。

結論から言えば、それは投資スタイルによって異なります。

以下のタイプ別におすすめの選択肢を紹介します。

投資スタイル別のおすすめ
  • 暗号資産オンリーで十分な人:従来のCEXがおすすめです
  • オンチェーン活動を重視する人:DEXとの付き合いが欠かせません
  • 暗号資産+伝統資産を一括管理したい人:UEXがメイン口座の候補になります

暗号資産の現物・デリバティブ取引がメインなら、流動性が高いCEXで十分です。

エアドロップやDeFi、新興トークンへの早期アクセスを重視するならDEXも活用しましょう。

そして本業を持ちながら効率的に資産管理をしたい人には、UEXという選択肢があります。

Bitgetが示す「UEX」へのシフト

最近、この「UEX」というコンセプトを明確に打ち出している取引所があります。

それがBitgetです。

Bitgetは従来、暗号資産のCEXとして知られてきました。

しかし最近「Universal Exchange (UEX) 」というビジョンを掲げています。

暗号資産だけでなく、株式トークン、ゴールド、そしてFXまで扱える「多資産プラットフォーム」への転換を進めているのです。

※為替FXのトレード機能は現在テスト中で、間もなくリリース予定です。

これは単なる機能追加ではなく、取引所の「アイデンティティ」を変える動きです。

「暗号資産取引所」から「多資産のメインフィールド」へ。

ユーザーにとっては複数の口座を開設する手間が減り、1つの画面で資産全体を把握できるようになります。

以下の表で、UEXとしてのBitgetの特徴をより詳しく確認しましょう。

現時点ではBitgetがこの領域で最も明確なポジションを取っているように見えます。

今後、他の取引所も同様の方向に進む可能性はあるでしょう。

CEX・DEX・UEXは併用がおすすめ

最後に強調しておきたいのは、CEX・DEX・UEXは排他的な選択肢ではないということです。

それぞれに役割があり、強みがあります。

理想的な使い方は以下のような「併用」でしょう。

CEX・DEX・UEXの併用イメージ
  • UEX:資産全体を管理するメイン口座です。暗号資産+株式トークン+ゴールド+FXを一元管理し「自分の総資産」を把握する場所です。
  • CEX:暗号資産の主戦場です。流動性が高く、本格的なトレードを行う場所です。
  • DEX:チェーン単位の遊び場です。エアドロップ、新興トークン、DeFiなどリスクを取って攻める場所です。

大切なのは「自分がどこでいくらリスクを取っているか」を常に把握できる状態を保つことです。

そのための「ホームベース」としてUEXを使い、CEXやDEXはサテライト的に活用します。

この形が今後のスタンダードになっていくかもしれません。

まとめ:「総資産が見える」ことの価値

冒頭の問いに戻りましょう。

「自分の総資産っていくらだっけ?」

この質問に即答できるかどうかは、投資家としての基盤がしっかりしているかどうかの指標になります。

口座が増えること自体は悪くありません。

しかし増えた口座を放置して資産が「見えなくなる」状態は避けたいものです。

UEXという概念は、この問題に対する一つの解答です。

暗号資産、株式、ゴールド、FXを1つの口座で管理し、総資産とリスクを一覧できます。

それだけで投資判断の精度は大きく向上するでしょう。

UEXはまだ新しい概念であり、どの取引所がこの領域を制するかは未知数です。

しかし「資産を一元管理したい」というニーズは確実に存在します。

自分にとっての「メインフィールド」はどこか、一度じっくり考えてみてください。

\コピートレード最大手!/

公式サイト
https://www.bitget.com/ja

この記事を書いた人

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