ビットコイン、バイナンス流出後の最大下落率は5.7%|クリプトクアント
2026年10月29日に発生した大手暗号資産取引所バイナンスのハッキング事件を受け、ビットコイン(BTC)の価格動向に注目が集まっています。
暗号資産分析企業CryptoQuant(クリプトクアント)が11月4日に公表した分析によると、事件発生から112時間以内のビットコインの最大下落率は5.7%でした。
過去の大規模な取引所ハッキング事例と比較すると、今回の下落は中程度の水準と評価されています。
今回のニュースのポイント
- ハッキング発生後112時間のBTC最大下落率は5.7%
- 流出資産の約42.5%が凍結されたとの分析
- 7万3,200ドル付近がテクニカル面で注目される可能性
バイナンスのハッキング後、BTCの下落率は5.7%
CryptoQuantは、2014年以降に発生した被害額2,000万ドル以上の取引所ハッキング38件と、今回のビットコインの値動きを比較しました。
過去事例の下落率の中央値はマイナス3.9%で、今回の最大下落率5.7%はそれを上回ったものの、過去にはさらに大きな下落を記録した事例もあります。
例えば、2025年のバイビット事件では13.6%、2018年のコインチェック事件では9.9%の下落が確認されています。
今回のハッキングは被害規模が非常に大きい一方、事件発生直後のBTC価格への影響は、過去の事例と比べて突出したものではなかったといえます。

出典:CryptoQuant/CoinPost(2026年11月6日)より引用。
流出資産の約43%が凍結、資金流出にも変化
今回のハッキングでは、バイナンスのホットウォレットから約63億ドル相当の暗号資産が流出したと報じられています。
CryptoQuantによると、流出資産のうち約26.8億ドル相当、全体の42.5%がオンチェーン上で凍結されたとみられています。
また、バイナンスからの資金流出は11月1〜2日に拡大しましたが、11月3日にはイーサリアム(ETH)や主要ステーブルコインの資金フローが純流入へ転じました。
バイナンスは11月4日時点で流出額の約98%を補填したと説明しており、こうした対応が市場の不安を和らげる材料となる可能性があります。
ビットコインの今後は?7万3,200ドル付近に注目
CryptoQuantは当初、ビットコインが7万6,000〜7万8,000ドル付近を維持するシナリオを想定していました。
一方、7万6,300ドルを下回って取引を終えた場合、200日移動平均線が位置する7万3,205ドル付近が次の下値目途として意識される可能性を指摘しています。
11月6日の報道時点では、ビットコインはすでに7万6,300ドルを下回る場面がありました。
さらに、米国の政治動向やハイテク株の下落なども暗号資産市場に影響しており、ハッキング事件だけで今後の価格を判断することは難しい状況です。
今後は主要な移動平均線の水準に加え、米国株式市場の動向や投資家のリスク選好にも注意が必要です。
まとめ
今回のバイナンスのハッキング事件では巨額の暗号資産が流出しましたが、事件発生後112時間におけるビットコインの最大下落率は5.7%にとどまり、過去の大規模ハッキングと比較すると中程度でした。
一方で、その後の相場には米国の政治・株式市場など複数の要因が影響しています。
ビットコインの値動きを分析する際には、取引所の資金動向だけでなく、テクニカル指標や金融市場全体の状況をあわせて確認することが重要です。
※本記事は2026年11月6日時点の報道・分析資料に基づく情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。暗号資産および関連CFD取引には価格変動やレバレッジによる損失リスクがあります。掲載した価格水準は将来の値動きを保証するものではありません。
