暗号資産と国際金融の境界が曖昧になる中、新たなデジタル決済ソリューションとして注目を集めているPeska。同社は「デジタルオアシス」をコンセプトに、海外FX取引における資金移動の課題を解決する革新的なサービスを展開し、業界最安値レベルの手数料体系と独自のAPI連携機能により、機関投資家から個人投資家まで幅広い層に支持されています。
そこで今回、Land Prime Media 編集部では同社の事業戦略と今後の展望について、PeskaでCMOを務めるZlata T氏へ詳細なインタビューを実施しました。グローバル金融市場の変革期において、Peskaがどのような価値提案を行っているのか、その核心に迫ります。

Zlata T
Peska CMO
海外FX業界における豊富なマーケティング経験を持つ。ヨーロッパ出身でアジアを拠点に活動し、様々なマーケットに精通。PeskaのCMOとして、マーケティング戦略を指揮し、最新のデジタル技術を駆使したブランド構築と顧客エンゲージメント向上に尽力。中長期的な事業成長を見据え、アジア新興市場でのブランドプレゼンスを確立するための戦略的イニシアチブを推進している。
サービス概要と市場ポジショニング

まず、Peskaのサービス概要について教えていただけますか。特に海外FX業界における御社のポジショニングをどのように捉えていらっしゃいますか。

Peskaは「お金の管理を簡単で楽しいものにする、デジタルオアシス」をコンセプトとした次世代の決済プラットフォームです。従来の海外FX取引では、入出金に時間とコストがかかり、投資家の皆様にとって大きな課題となっていました。私たちは最短当日での海外送金を実現し、月1回の出金手数料無料(日本国内銀行への円送金限定)、入金・外貨両替手数料完全無料という業界最安値レベルの料金体系を提供しています。

具体的にはどのような技術基盤でこれらのサービスを実現されているのでしょうか。

当社では独自のAPI連携機能を開発し、提携ブローカーとの間でリアルタイムでの資金移動を可能にしています。また、Peska内での利用者間資金移動は即時完了し、手数料も最低0.5%という水準を実現しています。これにより、従来の銀行送金に比べて圧倒的なスピードとコスト効率を提供できています。
提携戦略と事業展開

現在の提携ブローカーとの関係性について詳しく聞かせてください。どのような基準で提携先を選定されているのでしょうか。

現在、IronFX、Titan、EBC、MYFX Markets、XS、Three Trader、BigBossといった主要ブローカーと戦略的パートナーシップを締結しています。提携先の選定基準は、まず規制当局からの適切なライセンス取得、次に取引量と顧客基盤の安定性、そして技術的な統合能力です。特に投資家のニーズに応えるため、高度なセキュリティ基準と24時間365日の安定稼働を重視しています。

各種キャンペーンが非常に充実していますが、これらの戦略的意図は何でしょうか。

例えば現在実施中のおみくじキャンペーンでは最大15ETH、約450万円相当を用意しており、これは単なるプロモーションではありません。私たちは「入金するだけ」というシンプルな参加条件で、実際にサービスを体験していただくことを重視しています。機関投資家の皆様にとって、新しい決済インフラを導入する際のリスク評価は重要です。実際の取引環境での体験を通じて、当社サービスの信頼性と効率性を実感していただくことが目的です。
技術革新と競争優位性

御社の技術的な競争優位性について、もう少し詳しく教えていただけますか。特にAPI連携機能の特徴は何でしょうか。

当社のAPI連携機能は、従来の決済システムでは実現困難だったリアルタイム性と透明性を両立しています。機関投資家の皆様は、ポジション管理において資金効率を最大化したいというニーズがあります。私たちのシステムでは、入金から取引開始までの時間を大幅に短縮し、出金についても最短当日での処理を実現しています。また、全ての取引履歴はリアルタイムで確認でき、コンプライアンス要件への対応も万全です。

セキュリティ面での取り組みはいかがですか。機関投資家が求める水準に対応できているでしょうか。

セキュリティは当社の最優先事項です。多層防御システムを採用し、全ての資金移動は複数の認証プロセスを経て実行されます。また、定期的な外部監査を実施し、国際的なセキュリティ基準への準拠を維持しています。加えて、Peskaが不正取引に利用されることのないよう、日々のトランザクションをモニタリングし、リスクの兆候をいち早く察知・対応できる体制を整えております。
市場展望と今後の戦略

香港で開催されるIFX EXPO 2025への出展が決定したとのことですが、グローバル展開についてはどのような戦略をお持ちですか。

IFX EXPO 2025への出展は、当社のアジア太平洋地域戦略の重要な一歩です。香港は国際金融センターとしての地位を確立しており、多くの機関投資家や大手ブローカーが拠点を置いています。展示会では、最新のPeskaプラットフォームのデモンストレーションを行い、実際の導入事例も紹介する予定です。また、新たな機能・サービスについても発表を予定しており、業界関係者の皆様との直接的な対話を通じて、さらなる革新を図りたいと考えています。

今後の事業拡大において、どのような分野に注力されますか。

短期的には、提携ブローカーネットワークの強化に注力します。特に、投資家のニーズが高まっているPeskaへの入金手段の多様化を進めています。中長期的には、東南アジアおよび中華圏の新興市場通貨への対応を視野に入れ、グローバルなサービス展開を加速させてまいります。また、DeFi(分散型金融)領域との連携や、AI を活用したリスク管理システムの開発を検討しています。
顧客サポートとサービス品質

口座開設が3分で完了するとのことですが、機関投資家向けの特別な対応はありますか。

個人投資家向けには確かに3分での口座開設を実現していますが、機関投資家の皆様には専用のアカウントマネージャーを配置し、よりきめ細かいサポートを提供しています。コンプライアンス要件の確認から、大口取引に対応したカスタマイズされた手数料体系まで、個別のニーズに応じてソリューションを設計します。また、日本語対応のカスタマーサポートチームも設置しており、迅速なレスポンスと的確な対応には高い評価をいただいております。

書類審査が最短0日とのことですが、この迅速性はどのように実現されているのでしょうか。

AI技術を活用した自動審査システムを導入しており、提出された書類の真正性や完全性をリアルタイムで確認できます。ただし、機関投資家の場合は、より厳格なデューデリジェンスプロセスを経ることになりますので、通常は1-2営業日をいただいています。これにより、セキュリティを担保しつつ、可能な限り迅速なサービス開始を実現しています。
インタビューを振り返って
今回のインタビューを通じて、Peskaが単なる決済サービスプロバイダーではなく、海外FX業界の構造的課題に対する包括的なソリューションを提供する企業であることが明確になりました。特に印象的だったのは、投資家のニーズを深く理解し、それに応える技術革新への姿勢です。業界最安値レベルの手数料体系は確かに魅力的ですが、それ以上に重要なのは、リアルタイム性と透明性を両立した決済インフラの構築です。IFX EXPO 2025での展開にも注目が集まりますが、同社の今後の成長戦略が海外FX業界全体の発展にどのような影響を与えるのか、引き続き注視していきたいですね。