これまで移動平均線を使用してトレンドを判断する方法について学んできました。
移動平均線は、トレンドの終わりや反転のタイミングを判断するのに役立ちます。
移動平均線のクロスオーバーは、2つの異なる移動平均線が互いに交差するときに発生し、注文するタイミングや決済するタイミングを見極めるのに役立ちます。これは遅行指数であるため、正確な天井と底を見分けることは難しいですが、大まかなトレンドを特定することはできます。
平均移動線の使い方は、いくつかの平均移動線をチャートに取り入れるだけです。平均移動線が他の線と交差すれば、トレンドが変わると判断することができます。
それでは、クロスオーバー取引の例を見てみましょう。

4月から7月にかけて、上昇トレンドであることが分かります。124.00付近が天井で、徐々に下落しています。7月中旬には、10SMAが20SMAを下回っています。
その後、下降トレンドに変わりました。
移動平均線のクロスオーバーで売り注文を出してれば、100pips程の利益を得ることができていたでしょう。しかし、誰もがこのチャンスを掴んだとは言えません。損失を出してしまった人もいるでしょう。ここでストップロスの設定が非常に重要になります。無計画で取引に飛び込むことがないよう注意が必要です。
さらにクロスオーバーで注意しなければならない点は、レンジ相場ではあまり上手く機能しないということです。クロスオーバーのシグナルを何度も受信することになるため、トレンドをつかむ前に何度もストップされてしまう可能性があります。
まとめると、移動平均線のクロスオーバーは、トレンドが発生するタイミングや終了するタイミングを見極めるのに役立ちます。これらのトリガーは、チャートパターンやサポートレベル、レジスタンスレベルのブレイクアウトで確認する必要があります。